新鮮 ─── 焙煎したてをお渡し
販売する珈琲豆は、ご注文を受けてから焙煎しています。
各々の珈琲豆がもっている個性(風味、酸味と苦味のバランス)を感じられるような焙煎を心がけています。
ハイ〜シティローストの焙煎にすることが多いですが、もちろん、お客様にお好みの焙煎度がありましたら調整できますので、お気軽にお申し付けください。
ご注文をいただいてから煎り上がるまで20〜30分かかりますので、来店前のご予約が便利です。
電話のほかにLINE公式でもご注文を受け付けていますので、お気軽にお申し付けください。
丁寧なハンドピックと商品重量
お渡しの商品重量については、「煎り上がり200g」に合わせています。
どういうことかというと、、、
生豆を焙煎すると、20%ほど重さが軽くなります。この減損分と、欠点豆を除く分を考慮して、多めに生豆を計量して焙煎を始めます。
例) 生豆240g(プラスちょっと)投入 → 焙煎後200g(プラスちょっと) → ハンドピック → お渡しの商品重量200g
(焙煎屋さんの中には、投入時点の重さ=商品重量としているところもありますので、お買い物の際の要チェックポイントです!)
欠点豆というのは、カビや発酵、欠け、等々、焙煎してしまうと美味しくない部分を含む豆です。
品質の良い珈琲豆を取り寄せてはいますが、やはり多少は入っているものです。小石などの異物も入っていたりするので、焙煎前と後のハンドピックは欠かせません。焙煎後のハンドピックでは、煎りムラや焦げといった豆も取り除いています。
ハンドピックは手間がかかりますが、美味しいコーヒーのためですので、焦らないで作業しようと心がけています。
焙煎機について
2種類の釜を使い分けています。
ひとつ目は、開業当初から使い続けている小型焙煎機達🌟
一度に400g分まで焙煎できる小さな相棒ですが、これで25年近く焙煎しているんですから、大したものです。
熱源はガスコンロ。あとは温度計もなくアナログなお付き合い。ですが、手廻しロースターのことを思えば、シンプルで画期的な焙煎機です。
出産の一週間前に、モーター交換で父と配線チェックしてハンダ付けしたことは良い思い出です。
2つ目は、2016年夏に新店舗オープンに合わせて導入した4kg焙煎機。
これも小型焙煎機の部類だそうですが、1kg以上の焙煎ご注文や、ドリップバッグやリキッドコーヒーの原料用の豆として10kg単位で焙煎する時に大活躍です。
昔は、400gの小型焙煎機だけで10kg焼くために、定休日を使って半日〜1日がかりでひたすら焙煎していたので、本当に楽になりました(^o^)
注文からお届けまでの流れ
① ご注文をお受けする際に、下記のご希望をお伺いします。
- コーヒーの種類
- ご注文の分量
- 挽き具合(豆のまま、ペーパー用など)
- 煎り具合(カフェオレ用やエスプレッソ用などご指定があれば)
② 焙煎
豆の特性に応じて、焼き上がりの状態を見ながら焙煎していきます。
お好みの煎り具合で、必要な分量を焙煎いたします。
産地や豆の種類によって異なるコーヒーの風味は、焙煎によって引き出されます。 比較的、浅煎りになるほど酸味が、深煎りになるほど苦味が増し、豆の味の特徴によって、さらに味わいが変わります。 お客様のお好みをお選びください。
- おまかせ
- 豆の持ち味を上手に引き出す焙煎をします。
- 浅煎り(シナモン)
- 豆はシナモン色。コクや苦味は柔らかくさっぱりとしています。
- 中煎り(ミディアム)
- 浅煎りよりも味に幅ができ、酸味、苦味とも出てきます。アメリカンコーヒー向き。
- 中深煎り(ハイ)
- 茶褐色。香り、色ともにバランスが良く、酸味が抑えられ、その分苦味が少し強くなってきます。
- 深煎り(シティ)
- 酸味と苦味のバランスが取れており、コクがあります。さらに、香ばしさが強くなります。
- 極深煎り(フルシティ)
- 酸味が抑えられ、苦味が全面に出てきます。
- フレンチ
- 深い黒褐色。苦味、香ばしさとも強いです。
- イタリアン
- 黒に近い色。強い苦味と濃厚なコクがあります。
③ 冷却
焼きあがり直後の豆をザルにあけ、冷却機で冷やします。
④ 欠点豆の取り除き
豆が冷めた後に、ハンドピックで「欠点豆」を丁寧に取り除いていきます。
この際、分量が減るので、生豆の分量を多めにして焙煎しています。(南部珈琲では、煎り上がりの分量200g単位で豆をお売りしています。)
⑤ 挽く
お好みの細かさに豆をお挽きします。
抽出器具・方法によって粉と水の接する時間が違うため、それぞれの器具に合った挽き方を選ぶと、コーヒーの風味が引き立ちます。
※コーヒーの粉と水が接する時間が長いほど、粗く挽きます。
- 豆のまま
- ご家庭にあるミルで、挽き立てのコーヒーを
- 粗挽き
- ザラメ程度の大きさ
- パーコレーター
- 中粗挽き
- ▼
- ネル・ドリップ
- 中挽き
- ▼
- コーヒーメーカー
- 中細挽き
- グラニュー糖程度の大きさ
- サイフォン
- 細挽き
- ▼
- ペーパードリップ
- 極細挽き
- 白糖程度の大きさ
- エスプレッソ、イブリック
※エスプレッソ用をお求めの方は、「煎り具合:エスプレッソ用」「挽き具合:エスプレッソ用(極細)をご指定ください。エスプレッソに適した深煎り、極細挽きでお送りします。
※ウォータードリップについては、お使いの器具の取扱説明書等をご覧になり適切な大きさを選択してください。
※ペーパードリップの挽き具合ついては、ドリッパーの穴の大きさ・数によって次のような解釈をしております。
- 挽き具合
- ドリッパーの形
- 中挽き
- 穴が1つのドリッパー(BONMAC陶器製、その他)
- 中細挽き
- 円すい形・一つ穴(ハリオV60、コーノ式、その他)
- 細挽き
- 穴が3つのドリッパー(カリタ、BONMACプラスチック製、その他)
⑥ 発送
梱包後、商品をお送りします。
豆袋について
アルミ蒸着袋(いわゆる、お茶っ葉を入れる用の袋)を使っています。
おしゃれなクラフト袋に心を奪われるときもありましたが、結局、遮光性に優れ、ニオイ移りもないこのタイプが一番だと思っています。
すぐに封を開けて飲み切るのも早いお客様が多いので、見た目の飾りよりも機能とコスト重視で。
焙煎後すぐは豆から炭酸ガスが多く出るため、豆袋の底にはピンホールを開けています。ピンホールが無いままだと、パンパンに膨らんで袋が裂けてしまうんです。(何回かやらかしてます(汗)。)
保存は、購入したときのアルミ袋のまま、チャック付きの袋などに入れ、冷蔵庫(温度変化が少ない)に置いてください。