こんにちは、南部珈琲のせいこです。
このところ、アイスコーヒー用の焙煎のご注文が多くなってきました。
今日はコーヒー屋さんらしく「アイスコーヒー」のお話しをお届けしたいと思います。
夏には欠かせない「アイスコーヒー」意外にも欧米よりも日本で古くから親しまれてきた飲み物だそうです。
ご家庭でアイスコーヒーを作るときは、普段ホットで飲んでいるコーヒーをただ冷やすだけだとおいしいくありません。
おいしく、きれいなアイスコーヒーをいれる方法と、専用器具をご紹介します。
アイスコーヒーには専用の深煎り豆を
人間の味覚は冷たい物に対しては酸味を強く感じる傾向があるので、アイスコーヒーには酸味を抑えた、深煎りの豆が適しています。
南部珈琲では、アイスコーヒー用ブレンド(極深煎り)をご用意しています。
アイス用ブレンド(焙煎豆200g)
滑らかなコクと苦味のアイスコーヒー向けブレンド。
煎り具合はアイスコーヒー用(極深煎り)のみでの販売です。
コーヒーが白く濁る「クリームダウン現象」を防ぐには
入れてから時間が経ったコーヒーが濁っていることがよくあります。これは、熱いコーヒーの温度が徐々に下がっていくと、コーヒーの成分であるタンニンがカフェインと結合し結晶化して白く濁る「クリームダウン現象」というものです。濁りは、タンニンとカフェインがくっつくことによって発生するので、くっつかないようにすれば濁りにくくなります。
濁りにくくなる方法は
●急速冷却する
●熱いうちに少量の砂糖を入れる
●水出しで両方の成分を溶かしださないようにする
が挙げられます。
そこで、きれいなアイスコーヒーを作るのに便利な器具を挙げてみます。
1.抽出と同時に冷やす方法(急冷式)
氷入りのサーバーに抽出し終わったら、すぐにこし、氷水か冷蔵庫でさらに冷やします。また、通常の方法で抽出し、氷入りの容器にとって急冷します。
↑カリタ 102-冷珈器
500ccのサーバーと102-D(ドリッパー)の間に、氷を入れた冷珈器をセットするとアイスコーヒーができます。
熱湯でドリップしたコーヒーを、氷で急速に冷却してアイスコーヒーを淹れる方法です。短時間でアイスコーヒーが出来る方法ですので、手軽に本格アイスコーヒーを楽しむ事ができます。
2.水に粉を溶かして冷やす方法(水出し式)
コーヒーの粉を水に溶かし、冷蔵庫に4~8時間入れて冷やしながら抽出します。ちょうど良い濃さに抽出できたら、そのままドリッパーでこします。
最近では麦茶感覚で作れる「水出し珈琲ポット」も市販されています。
↑ハリオ 水出しコーヒーポット
3.ダッチコーヒー(水立てコーヒー)
水立てコーヒーとは?
コーヒーの特殊な立て方の1つとして、冷水の点滴(ドリップ)による方式があります。これは昔、オランダの領地で初めて試みられ、現在はオランダ式コーヒー(ダッチコーヒー)の名で知られています。この方法によると、長時間の点滴によって、コーヒー粉から極めて自然にコーヒーエッセンスを抽出するので、濁りがなく、香と風味が定着した美味しい琥珀のコーヒーが出来上がります。(抽出後に温めていただくのも濃厚で良いんですよ。)
↑結構本格的な器具になるので、高価なものになってきます。。。
個人的に、見た目も、味も、価格もお勧めなのが・・・
iwaki パイレックスウォータードリップコーヒーサーバー 8644-CL
なんだか一見、理科の実験道具(?)ですが、分量通り、粉とお水をセットするだけでちゃんと本格的な水出しコーヒーが出来ちゃいます。
そろそろ梅雨☔ですし、おうちでゆっくり過ごす時間も多くなります。
ポタポタとコーヒーが出来上がっていく時間を、のんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。
ちょっとした晴れ間にコーヒーを買いにお店へ、そしてそのコーヒーを家で楽しめたら良いですね。
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自家焙煎珈琲豆専門店 南部珈琲
茨城県牛久市中央2-21-2
店舗営業時間
10:30~18:00 L.O.17:30
定休日 毎週月曜日、毎月第3日曜日
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